ネット通販で旦那が革の長財布を買いました。栃木レザーというブランドの財布です。
あまり革のことって詳しくなかった(革製品を持っていなかった)のですが、栃木レザーといえば世界に誇る日本のタンナー(皮革素材製造業者)だったのです。何も知らずに購入しただけに、とても素晴らしいブランドのお財布だと知って感激です。
栃木レザーの商品は長財布だけでなく、二つ折り財布、ベルト、バック、スマホケース、キーケースなども大人気なんですね。
こんなに素晴らしいブランドの長財布ならば、お手入れをして大事に使いたいじゃないですか。ということで、栃木レザーの財布のレビューと、お手入れ方法についてまとめました。
目次
栃木レザーの財布はDIMEの大人の逸品で購入
栃木レザーの財布はDIMEの大人の逸品通販カタログ(小学館)で購入しました。
通販大好きな私は、年6回、定期的に出る大人の逸品シリーズが大好きで欠かさず買っています。今回は読者が選んだBEST100ということで、選りすぐりの品ばかりでした。
しばらくすると、大人の逸品通販カタログに付箋がついていました。私はつけた覚えがないので、何でだ?と不思議に思っていたところ、旦那から「この財布が欲しい」と言ってきました。
カタログを見てみると、初回限定90個と書いてあったので、私は内容も確認せず急いで注文しました。
栃木レザーの長財布は手触りがよく使い勝手がいい
商品が届きました。この長財布はポーチ代わりに使えるほどあつみが、中身がたくさん入ります。
お札入れが2つと、小銭入れがあり、カードは12枚も入ります。
さらにはハンカチ、スマホ、筆記用具まで入ってしまいます。
背面にはICカードまで入るので、これ一つ持っていれば電車やバスに乗って出かけることが出来て便利ですよね。特に男性は物を持ち歩くの嫌いですからね。
バッグインバッグとしても使えそうなので、私も買えばよかったと後悔しました。
それに手触りがとても柔らかく手に馴染むんです。革の財布って、もっとごっついイメージがあったので、驚きました。
この柔らかさの秘密は、栃木レザーならではの職人さんの技術や、有害な薬品を使用しないでじっくり時間をかけて作るという努力があったからなんです。
栃木レザーって?
栃木レザーは昭和12年創業の老舗で、もともとは栃木皮革株式会社という名前でした。
自社で原皮の仕入れからなめし(革を柔らかくする)まで一貫してやっている日本で数少ないタンナー(皮革素材製造業者)です。
かつては固くてとても商品にならないようなヌメ革(牛革)を、柔らかく耐久性のあるものに改良し商品化しています。
このやわらかくする過程をなめし(鞣し)といい、腐敗や変質を防ぐ目的もあります。なめしの種類は植物タンニンなめし、クロムなめし、アルデヒトなめしがあります。
タンニンなめし
古来からある伝統的な革のなめし方。植物が持つタンニンという物質を用いる。
全工程に1、2ヶ月程かかるので値段は高い。
クロムなめし、アルデヒトなめし
化学物質や化合物を用いて皮をなめしたもの。現在世界で生産されている革製品の約9割がクロムなめし。
工程は1日程度なので大量生産することができ、値段は安い。
栃木レザーは、タンニンなめしで、樹脂から取れるミモザを使用しています。
革をつくる職人さんからは、「うちなら1/10の手間でやる、あんなんやってたらメシ食っていかれへん!」と言われるほどタンニンなめしは、手間隙やコストがかかります。
そんなタンニンなめしにもメリットはあります。タンニンなめしの革は100%土に還ることと、経年変化を楽しめることです。
経年変化というのは、エイジングともいわれ、革を使い込んでいくうちに出てくる風合いみたいなものです。革製品って部分的にシミになったようなところに、味わいがあったりしますよね。これが経年変化です。
経年変化は、植物タンニンが紫外線や皮脂によって酸化して出来るもので、クロムなめしでは味わうことは出来ません。
これから、使い続けてどのように変化するのかも楽しみになってきました。ですがお手入れもきちんとやっておきたいですよね。なのでお手入れについても調べてみました。
栃木レザーのお手入れ方法は?
栃木レザーのお手入れ方法はどのようにしたほうがいいのか調べてみました。
使用者の口コミでは、ミンクオイルやラナパーなど革製品専用のものを塗るのがいいという声が多かったです。
ミンクオイル
KIWIミンクオイル
ミンクオイルはヌメ革と相性がいいことでも知られています。ヌメ革を柔らかくし、色を濃くする作用もあるとされています。
ラナパー
テレビショッピングでお馴染みの、ドイツ生まれのレザーケアー商品です。天然素材の、ビーズワックス(蜜蝋、みつろう)、ホホバオイルを使用しています。塗った後は透明なので、皮革製品のどんな色でもOKです。
このように、オイルなどを使用するお手入れが、革製品では一般的なようですが、私の中では、栃木レザーは革本来の油で十分なのでオイルケアは不要という意見が、一番しっくりきました。
なぜなら、栃木レザーはなめしの工程で機械を使用していないので、油がレザーの中にしっかり残っているからです。
ほとんどの革製品は皮をなめすときに、「タイコ」と呼ばれる大きな大きなドラム型洗濯機のような機械に革を入れて、タンニンを浸透させています。この時、油分は絞り出されてしまいます。
ところが栃木レザーは、なめす時に、タンニンのビット槽(大きなプールのようなもの)に漬け、左右に揺らしながら長い時間をかけていくので、油は絞り落とされず残ります。
そんなわけで栃木レザーの場合、革が持っている油で自然な艶が出るのでオイルなど塗る必要は、ないと思いました。自然な風合いのほうが素敵なのではないかと、夫婦でも意見が一致しました。
自然な風合いを楽しむためにも、丁寧に使って長持ちさせたいですよね。
革財布を丁寧に使って長持ちさせる3つの注意点
革財布を丁寧に使って長持ちさせる方法も調べてみたところ、3つの注意点があることがわかりました。
中身を詰め過ぎない
毎日乾いた布でさっと拭く
水に気をつけること
この中でも一番気をつけなければならないのは、水に気をつけること。栃木レザーで使用されているヌメ革は水に弱いので、雨や汗などで濡れたりするのに注意しないといけないです。
梅雨の時期などは、革製品の防水スプレーを使用して水から守ってあげるのがよさそうです。
これだけ守れば、オイルなどのお手入れをしなくても大丈夫ですし、栃木レザーならではの経年変化(エイジング)を楽しめます。


まとめ
DIMEの大人の逸品通販カタログで、限定品の栃木レザーの財布を買ったので、お手入れ方法を調べてみました。
栃木レザーの長財布は手触りがよく使い勝手がいい
お札入れが2つと、小銭入れがあり、カードは12枚も入る
ハンカチ、スマホ、筆記用具も入れられる
手触りがとても柔らかく手に馴染む
栃木レザーって?
昭和12年創業の老舗
自社で原皮の仕入れからなめし(革を柔らかくする)まで一貫してやっているタンナー(皮革素材製造業者)
植物タンニン(ミモザ)なめしで時間をかけてじっくり作っているので経年変化(エイジング)を楽しめる
経年変化とは革を使い込んでいくうちに出てくる風合いのこと
栃木レザーのお手入れ方法は?
ミンクオイルやラナパーなど革製品専用のものを塗るという方法が人気
個人的には栃木レザーは革本来の油で十分なのでオイルケアは不要だと思う
栃木レザーはなめしの工程で機械を使用していないので、油がレザーの中にしっかり残っているから
革財布を丁寧に使って長持ちさせる3つの注意点
中身を詰め過ぎない
毎日乾いた布でさっと拭く
水に気をつけること
ヌメ革は水に弱いから、雨や汗などで濡れたりするのに注意する
梅雨の時期などは、革製品の防水スプレーを使用する
私も旦那も特にオイルなどつけずに、栃木レザーならではの経年変化(エイジング)を楽しみたいと思っています。引き続き、どのように経年変化をしていくのか、レポートしていきますね。