アガベシロップの効能と害について!オーガニックチョコレートをもらって考えたこと

先日、大好きな美容家の先生からオーガニックチョコレートを頂きました。

イデアプロモーションダーデン有機アガベチョコレートです。砂糖・乳製品不使用でフェアトレードの有機カカオを70%使用しています。体にも安心と思ったのですが、甘味にアガベパウダーを使用しているので、少し心配になりました。

 

というのも、アガベパウダーの元になるアガベシロップって美容にいいと言われている反面、害についても語られていて賛否両論なんです。

せっかくいただいたチョコレート、美味しく食べたいじゃないですか。なので、実際はどうなのか調べてみました。
 

 

アガベってなあに?

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アガベって聞き慣れない名前ですが、メキシコなどに生息する植物でアロエに似ています。日本では竜舌蘭(リュウゼツラン)と呼ばれ、観葉植物として多くの種類があります。

アガベシロップはブルーアガベという品種の茎部分の糖分から作られています。ちなみになんですが、アガベ(竜舌蘭)の蒸留水は、テキーラやお酒の原料になっているんですよ。

 

アメリカではセレブやモデルに、ダイエット甘味料として大人気です。日本ではGACKTさんが、ダイエットで使用していることで有名になりました。

あの、ミス・インターナショナルジャパン公式栄養コンサルトントであるエリカ・アンギャルさんの「世界一の美女になるダイエット」や、ヨシモトの女芸人、「美容番長」とも呼ばれているシルクさんの「シルクのべっぴん塾 美欲」でも紹介されています。

また、作家の群ようこ先生のご愛用品紹介本「群ようこのおすすめ良品カタログ」でも紹介されていることからも、幅広い方から人気があるようです。

 

 

アガベシロップの効能は?

アガベシロップ コストコ

コストコで大人気のアガベシロップ
http://www.costcost21.jp/

 

アガベには配糖体のサポニン(ヘコゲニン 、クロロゲニン)や、抗酸化成分のケンペロール、クェルセチン(ポリフェノール類)が含まれているので、アンチエイジング、ダイエットなどの美容効果と、がんや糖尿病になりにくいという効能があります。

 

アガベシロップの主な効能

アンチエイジング(老化予防)
免疫力の改善
がん予防 抗発がん効果
抗菌作用
腸内環境を改善
デトックス作用
糖尿病になりにくい

これらの効能には、アガベシロップのGI値の低さ水溶性食物繊維のイヌリンの作用も大きく影響しています。

 

アガベシロップは低GI値

GI値というのはGlycemic Indexの略で、血糖上昇指数のことです。血糖上昇指数は、その食品が体内で糖に変わり血糖値が上昇するスピードを計った数値です。具体的には、ブドウ糖を摂取した時の血糖値上昇率を100として、相対的に表されます。

 

アメリカ合衆国や、オーストラリアのシドニー大学では、GI値 55以下の食品を低GI食品と定義していて、日本でも同じように認識されています。

GI値が高い⇒血糖値を急激に上昇させやすい
GI値が低い⇒血糖値を急激には上昇させにくい

 

アガベシロップはGI値がなんと21しかありません。この値がどれほど低いのか、以下の食品の値を見ていただくとわかると思います。

玄米 55
アボガド 27
グレープフルーツ 31
葉野菜 25
はちみつ 75
メープルシロップ 75

 

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血糖値の上昇がゆるやかになると、脂肪を溜めこむ働きをもつインスリンの過剰分泌を抑えるので、ダイエットや糖尿病などにいいということなんですね。

さらに、老化の原因である糖化という現象が起こるのも防いでくれます。

 

糖化とは、体内のタンパク質と余分な糖が結びつき、糖化最終生成物(AGEs)を生成する反応をいいます。糖化が起こると、全身の老化だけでなく、糖尿病、高血圧、がん等を引き起こすこともあります。

 

 

水溶性繊維イヌリンは毒素を排出

アガベシロップには、イヌリンという水溶性食物繊維が約3%含まれています。甘味で食物繊維が含まれているのは、とても珍しいんですよ。

イヌリンというのは、菊芋(キクイモ)やごぼう、にらなどに多く含まれる多糖類の一種で、糖の吸収を抑制し血糖値の上昇を抑えたり、善玉菌を増やし、老廃物の排出を促す働きがあります。

糖の吸収を抑制し血糖値の上昇を抑えるということは、糖尿病の予防になりますよね。

 

そもそも水溶性食物繊維は、腸内で毒素を包み込み、体外に排出する働きがあるので、老廃物の排出はもちろんのこと、腸内の環境を整えたり、ダイエットにも効果があらわれるのです。

 

 

 

アガベシロップの害について

アガベシロップの害については、2010年に行われたアメリカで行われた実験結果を受けて言われるようになりました。

その実験は、アメリカの政府認定機関によるもので、糖尿患者のアガベシロップ使用の安全性をテストするというものでした。実験の最中に副作用が観察され、これ以上続けると危険を伴うと判断され中断という事態になってしまったんです。

 

この副作用というのは肝臓への負担でした。肝臓に負担がかかるので内臓脂肪がつきやすくなったり、血糖値を上げてしまうなどの問題が出てきたのです。

この肝臓に負担をかけている犯人は、アガベシロップに含まれているフルクトースと呼ばれる果糖だったのです。

 

フルクトース(果糖)って?

フルストーク

フルクトースは、果糖と呼ばれる単糖の一種。単糖とか言われるとわかりにくいので、簡単に説明するとフルクトースは、砂糖の中に含まれている成分の一つでもあります。

砂糖はぶどう糖(グルコース)50%と、フルクトース50%の割合で出来ています。

アガベシロップの場合は、フルクトース50%から多いものでは90%を超えるものまであります。

 

一般的にブドウ糖は血糖値をあげるものと認識されています。だったらフルクトースがたくさん入っているアガベシロップのほうが、血糖値を急激に上げることがないのでいいような気がします。

そもそもフルクトースは血液中でほとんど分解されないので、血糖値に変化は与えないですからね。ですが、フルクトースはダイレクトに肝臓まで到達し、そこで消化吸収をしなくてはならないので、肝臓に負担をかけてしまうというデメリットも持ち合わせています。

 

さらのアガベシロップはシロップ状になっているので、濃度が濃く、肝臓を詰まらせてしまうこともあるんです。肝臓が詰まると、内臓に脂肪がついてしまうので肥満を誘発してしまいます。

つまり、フルクトースには血糖値に変化は与えないけれども、それ以上に肝機能に影響を及ぼす可能性が大きいので、害があると言われているのです。

 

 

結局アガベシロップはいいのか悪いのか?

アガベシロップの効能と害について書いてきたのですが、結局のところいいのか悪いのか気になるところですよね。

個人的に思うのは、アガベシロップを多用しなければいいのではないかと思います。

 

昔、みのもんたさんがTVで紹介した商品が、飛ぶように売れていた時代がありました。(今は、マツコ・デラックスが紹介すると売れるみたいです)その時にココアについての弊害がウワサになったことがあります。

その時にみのさんが「そりゃ、バケツ1杯もココアを飲んでいたら病気にもなるでしょう」と言っていました。確かにそのとおりですよね。健康にいいとはいえ、必要以上に摂取していいわけないですからね。

 

結局のところ、アガベシロップを飲用するかしないのかは、個人個人の判断で、飲用するなら多用しないよう気をつけるしかないと思います。

 

最近では低フルクトースといって、フルクトースが50%以下のアガベシロップも販売されているようです。このような商品を探して使用するのもいいですよね。もちろん多用は禁物です。

 

 

まとめ

大好きな美容家の先生からオーガニックチョコレートを頂き、甘味にアガベパウダーを使用しているので、少し心配になりました。

アガベパウダーの元になるアガベシロップって美容にいいと言われている反面、害についても語られていて賛否両論。せっかくいただいたチョコレート、美味しく食べたいので、実際はどうなのか調べてみました。

 

アガベってなあに?
メキシコなどに生息する植物でアロエに似ている
日本では竜舌蘭(リュウゼツラン)と呼ばれる
アメリカではセレブやモデルに、ダイエット甘味料として大人気
アガベ(竜舌蘭)の蒸留水は、テキーラやお酒の原料にもなる
シロップはブルーアガベという品種の茎部分の糖分から作られる

 

アガベシロップの主な効能
アンチエイジング(老化予防)
免疫力の改善
がん予防 抗発がん効果
抗菌作用
腸内環境を改善
デトックス作用
糖尿病になりにくい

 

アガベシロップは低GI値
GI値は血糖上昇指数のこと
アガベシロップのGI値は21
GI値 55以下の食品は低GI食品
(アメリカなどで定義され日本でも認知されている)

メリット
血糖値の上昇がゆるやかになる
脂肪を溜めこむ働きをもつインスリンの過剰分泌を抑える

 

水溶性繊維イヌリンは毒素を排出
アガベシロップには、イヌリンという水溶性食物繊維が約3%含まれている

メリット
糖の吸収を抑制し血糖値の上昇を抑える
腸内の環境を整えダイエットにも効果

 

ガベシロップの害
2010年に行われたアメリカで行われた実験結果で副作用を観察
糖尿患者に肝臓への負担という副作用が観察された
肝臓に負担をかけているのはフルクトース(果糖)

 

フルクトース(果糖)って?
フルクトースは、果糖と呼ばれる単糖の一種
砂糖はぶどう糖(グルコース)50%と、フルクトース50%の割合
アガベシロップの場合は、フルストーク50%から多いものでは90%を超える
血糖値に変化は与えないが、内臓までダイレクトに到達
肝臓に負担がかかる(消化吸収をしなくてはならないから)
内臓に脂肪がついてしまうので肥満を誘発

 

結局アガベシロップはいいのか悪いのか?
アガベシロップを多用しなければいい(個人的意見)
フルクトースが50%以下のアガベシロップを利用するのもいい

 

と、やはり賛否両論なのは否めませんが、多用しなければいいと私は思うので、オーガニックチョコは美味しくいただきました。

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