ダイエットや美容の大敵、便秘。
女性が慢性的に抱えている身体のトラブルでも最も多いもののひとつかもしれません。
便秘の解消によるダイエット効果はよく知られています。
確かに便秘は身体にも悪影響。
様々な病気の元にもなりますから、ダイエットの必要性に関わらず、解決しなければならないトラブルであることは確かです。
でも、安易に便秘薬を飲む前に、あなたは便秘薬の機能や効用、服用することのリスクまでもきちんと理解できていますか?
手軽とは言え、医薬品です。
しっかりと押さえておきましょうね。
便秘薬はなぜダイエットに効く?
こちらに関しては説明不要かもしれませんが、もちろんお腹の中に残っている便を外に排出することによって、体重のダウンにも繋がるということです。
普段から便秘がちな方はよくご存じかと思いますが、便秘をするとそれだけで、お腹が張って身体がなんとなくだるかったり、重かったりしますね。
お腹もあまり空かなくなり、食事をした際の美味しさも半減します。
また、腸内環境というのはすぐにお肌にも反映されますから、肌の調子も明らかに落ちて、ニキビができてしまったり。
そんな、身体にいろいろな弊害を起こす便秘ですから、「痩せたい」と思わなくても、なるべく早く解消したいものですね。
そんな時に手っ取り早く効果の得られる方法として目が向くのが便秘薬。
食べたものを強制的に外に出してくれますから、速効性という点で見れば効果はてきめんです。
ダイエットって、いざ決意してみてもなかなか効果も出にくかったり、モチベーションを維持するのも大変なこと。
数あるダイエット方法を試したことのある人ほど、こんなにすぐに数字に表れるなんて!と感激さえ覚えるかもしれませんね。
便秘薬によるダイエットのデメリット
美味しい話には裏があるというのはよく言われること。
飲むだけで良くて、すぐに結果が出るだなんて、こんなに素敵なダイエット方法ならば誰しも惹かれてしまうのは当たり前です。
しかし、便秘薬でダイエットをするのには、悪い面も実は沢山あります。
まず、常用することで栄養不足に陥ってしまう危険があること。
食事をしたらその後は、身体に必要な栄養素が消化器官で吸収されるわけですが、便秘薬を飲むことで排出を促しているため、その栄養素すら十分に吸収されないままで食べたものが外に出てしまうことに。
それが繰り返されると、慢性的な栄養不足を引き起こしてしまうのです。
また、下痢にもなりやすく、便秘は解消されたとしても健康的な消化・排出機能を阻害することになります。
まだある!便秘薬ダイエットに頼り過ぎると危険なワケ
便秘薬によるダイエットを試した人は、その速効性や手軽さから、なかなかこの方法をやめることができずに繰り返してしまいがちです。
食べたいものは食べて、薬を飲んで出す。
確かに簡単ではありますが、薬を常用することはあまりオススメできません。
なぜなら、身体は薬を飲むことに慣れていきますから、だんだんと最初の頃と同じ量では効果が出にくくなってくるのです。
その結果、薬を飲む量をどんどん増やしていくことになってしまいます。
その状況に慣れた身体は、元々鈍っていた「自分で出す機能」を更に衰えさせていきます。
「便秘を改善して健康的な身体に」なることを目的にしていたはずなのに、本来あるはずの腸の機能を更に落とし、ますます腸内環境を悪化させているということです。
便秘の改善を目指すのなら、食生活や運動習慣の見直しが第一。
お手軽だからと言って、安易に便秘薬に頼ってはいけません。
まとめ
確かに、絶大なダイエット効果をもたらしてくれる便秘薬ではありますが、健康的なダイエットとは言えないということをよくご理解ください。
便秘を解消したいのなら、薬以外の他の方法を全て試してみて、それでもどうしてもダメだという場合だけ、お薬の力を借りましょう。
ダイエットは、健康的でなくては意味がありませんよ。
- 便秘薬のダイエット効果は早くて確実
- しかしその分デメリットも多い。慢性的な栄養不足になりやすい
- 便秘薬には耐性がついてしまう。常用はしないこと
- ダイエットを狙うなら、まずは食生活や運動習慣などの、生活習慣の見直しと改善が第一選択!
- 便秘薬は、ここぞという時だけの最終手段と心得ること
ダイエットはただ痩せればいいというものではありません。
美しい身体は、健康でなくてはならないということをしっかりと心に刻んでおきましょう!
長年付き合っていく自分の身体、見えないところまで大事にしてあげましょうね。